杖突峠 峠の茶屋

杖突峠「峠の茶屋」は、伊那市高遠と茅野市を結ぶ杖突街道(国道152号線)沿いの頂上付近、八ヶ岳や霧ヶ峰、美ヶ原、北アルプスの山並み、さらに諏訪湖までを一望できる、通称「晴ヶ峰」と呼ばれる場所にあります。名称の由来は、茅野市側の崖のような坂であるとも、あるいは伝説の神下ろしの儀式であるともいわれています。

杖突街道は、中世には軍用路としても利用され、江戸時代には、江戸・甲州と信州との交易を行う人々や、諏訪詣の人々で賑わいました。現在でも、蛇山という中世の山城跡や、本陣跡など宿場時代の面影を残す建造物を目にすることができます。

明治以降、付近の往来が途絶えていましたが、昭和7年(1932)に車道が整備された際に、現在の場所に茶屋が開業しました。戦後、国鉄によるボンネットバスの運行が始まると、ここからの眺めが評判を呼び、諏訪大社への参詣客、守屋山や入笠山への登山客、高遠城址公園への花見客らが、茶屋からの眺望を楽しみました。昭和40年代の登山ブームの時代にも、南アルプスに向かう多くの若者らで賑わいました。

現在も、峠の茶屋では展望台を無料で開放させて頂いております。ぜひお立ち寄りの上、信州三景観のひとつに数えられる絶景をお楽しみ下さい。